キッカーカメラ

キッカーカメラとはスキー場のパークで練習時に「自分の滑りを動画で見返したい」、という思いから始めたプロジェクトです。

キッカーを飛ぶ直前にLINEアプリから録画をスタートする事で、ゲレンデに設置されたカメラからの動画を飛んだ直後にLINEのメッセージで動画が送られてくる仕組みです。

プロジェクトはオープンソースで、 GitHub に掲載されています。

概要

設置カメラのセットアップは少し手間がかかります。以下のシステム構造を分かっておくと、手順が分かりやすくなります。

_images/structure.png

Gmailアカウントを作成

セットアップの様々な過程でメールアドレスが必要になります。キッカーカメラ用の新しいGmailアカウントを作成することを強く推奨します。

Gmailサインアップ から新しいアカウントを作成します。 電話番号と再設定用のメールアドレスは入力しなくて良いです。

メールアドレスとパスワードは忘れないように保管してください。

Note

一つのメールアドレスに対して複数のカメラのセットアップが可能です

Twitchアカウントを作成

Twitchはライブ配信サービスです。

Twitchサインアップ からアカウントを無料で作成します。メールアドレスは先程作成したアカウントを使用します。

ユーザーネームとパスワードは忘れないように保管してください。

LINE Business アカウントを作成

LINEBusinessサインアップ画面 から メールアドレスで登録 を選択して、Line Businessのアカウントを作ります。

_images/line_sign_up.png

LINE Developers チャネル作成

ログイン

サインアップが終わったら、LineDevelopers にログインします。 ビジネスアカウントでログイン を選択して、Developer用のアカウントを作ります。

_images/line_dev_login.png

プロバイダー作成

プロバイダー タブを開き、 新規プロバイダーを作成 をクリックします。

_images/create_a_new_provider.png

次のような画面が開きます。プロバイダー名は KickerCamera にします。

_images/provider_name.png

作成 をクリックします。

MessagingAPI作成

下の画面で、 Messaging API を選択します。

_images/new_messaging_api.png

チャネル作成画面が出ます、項目を以下のように入力してください。

  • チャネルの種類: Messaging API

  • プロバイダー: KickerCamera

  • チャネルアイコン: 下の画像を右クリックからダウンロードして使ってください

    _images/line_icon.png
  • チャネル名: キッカーカメラ(〇〇スキー場)

  • チャネル説明: 〇〇スキー場に設置しているキッカーカメラです

  • 大業種: スポーツ施設

  • 小業種: スキー場

Note

チャネル名はユーザーの携帯に表示されるラインアカウントの名前になります。 「〇〇スキー場」を利用するスキー場の名前に変更してください。 チャネル名例:「キッカーカメラ(Hakuba47)」

契約に同意して 作成 をクリックします。

チャネルシークレットの取得

先ほど作ったチャネルのページに行きます。

_images/click-channel.png

チャネル基本設定 を開きます。

_images/kihon_settei.png

チャネルシークレット を後で使うので、下の図の「コピー」ボタンを押して、メモアプリ等に控えておきます。

_images/channel_secret.png

チャネルトークンの取得

Messaging API設定 を開きます。

_images/message_api_settei.png

チャネルアクセストークン を発行します。 後で使うので、下の図の「コピー」ボタンを押して、メモアプリ等に控えておきます。

_images/channel_token.png

LINE Official Account Manager 設定

LINEアカウントマネジャー にログインして、チャネルの設定を開きます。

あいさつメッセージを変更する

ラインのあいさつメッセージを変更します。

_images/aisatu_message.png

あいさつの文章は以下をそのまま貼り付けてください。

{AccountName}へようこそ!スノーパークでキッカーを飛ぶ際に自分の滑りを動画で即座に見返せるシステムです。

キッカーを飛ぶ直前にチャット画面下にある赤い録画ボタンを押してから、携帯をしまいキッカーを飛ぶと、2分程でキッカー付近に設置されたカメラから自分の滑った映像が送られてくる仕組みです。動画は約40MBです。

スノボとプログラミングが好きな一般人が趣味で開発しているOpen Sourceのプログラムです。みなさんのライン取り、姿勢などの上達に繋がればいいなーって思います!

応答メッセージをオフにする

ラインの自動応答メッセージは不要なので、 オフ にします

_images/outou_message.png

Heroku デプロイする

Herokuアカウントを作成

Herokuサインアップ からアカウントを作成する。

https://www.herokucdn.com/deploy/button.svg

デプロイする

上の Deploy to Heroku をクリックして、アカウントを作成します。

次に出てきた画面に

App name は何にしても良いですが、後で使うので、メモアプリ等に控えておきます。 すでに他の人に使われているアプリ名は使用できません。

CAPTURE_SECONDS と DELAY_SECONDS は後に変更する事が可能なので、そのままにします。

残りの欄にメモアプリに控えておいた

  • ラインチャンネルシークレット

  • ラインチャンネルトークン

  • Twitch ユーザー名

を入力して、Deploy App をクリックします。

LINEでWebhook URLを設定する

LineDevelopersConsoleページ に戻り作成したチャネルの Messaging API設定 を開きます。

_images/message_api_settei.png

Webhook設定まで移動します。

_images/webhook_url.png

https://{APP_NAME}.herokuapp.com/callback というURL形式で、Webhook URLを入力します。

{APP_NAME}の部分にメモしておいたHerokuの App name に置き換えます。

Note

上の画像は、HerokuのApp nameが「kicker-camera」だった場合のURLです。

Warning

Webhookの利用有効 にします。

StreamLabsでストリーミングする

この説明は設置カメラとして使うスマホ上で行います。

インストール

設置カメラ(iOS・Android)でStreamLabsアプリをインストール、起動します。

ログイン

Twitchアカウントでログインします。

_images/streamlabs_1.png

ストリーミングを始める

ストリーミングを開始します。

_images/streamlabs_2.png

以下3枚目の Stream Title はなんでも構いません。

_images/streamlabs_3.png

エラーが表示されない場合、ストリーミングが開始されています。

ストリーミングの確認

ストリーミングが成功しているか確認するにはパソコンで http://twitch.tv/{Twitchユーザー名} を確認してください、設置カメラの映像が見れるはずです。

Note

{Twitchユーザー名}をあなたのユーザー名に置き換えてください。

スキー場に設置する

スキー場に持っていく物は以下が必要になります。

  1. StreamLabsアプリが入ってるスマートフォン

    iPhone・Androidでの動作を確認済み

  2. 三脚

    スマホが固定出来る三脚が必要です。持ってない場合は Amazonの安価スマホ三脚 がオススメ。

  3. simカード

    アップロード速度の早いsimが必須。また、アップロード速度はカメラを設置する場所の電波と関係しているので、simプランを組む前に、キャリアを試したい場合はプリペイドsimで試した方が良い。 AmazonのSoftbank10GBデータsim がオススメ。

Warning

設置カメラはストリーミングの為に大量のモバイルデータを使用します。データ使用量が限度を超えて高額な請求が来ないように気をつけてください!